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某音大でチェンバロを聴く


音大学園祭でフレミッシュとフレンチの二段チェンバロを使ったミニコンサート。バッハ。

ヴァロッティ調律。チューナーにヴァロッティ−ヤングと書いてあったのがこれか、と後でわかる。
バッハはヴェルクマイスター調律を使ってたのでは?

学生の演奏なので質は問えない……。
後半、弦楽四重奏が入ったが、ひどかった。チューニングが狂ったまま演奏している。
気分が悪くなってきた。

チェンバロ本体はよかったよ。


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『ダリ展』を見る。


6年ぶりのダリ展。今回の視点は「モチーフの誕生」だろう。


生涯の作品に登場する時計、柔らかい自我、電話、卵、ダブルイメージ、ガラ、などがいつ生まれたか。1920年代後半の変身はいかにして可能だったか。


それらの疑問に対する答えが集められている。その意味でダリを深く知るための展示と言ってもよい。


リトグラフもいくつか出ていたが、「不死の10法」「神曲」がなかったのは残念。ダリ展記念に事務所に「神曲」リトグラフを2点展示した。


グッズは今ひとつだったが、ダリデザイン香水セットとタッシェンの「Daliーpaintings」を購入。コンパクトなall about Daliだ。


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『メッケネムとドイツ初期銅版画』を観る。


西洋美術館。
宗教改革直前期のエングレーヴィングが多数、体系的に集められている。

ヒエロニムス・ボス(1516年没)の作品と比較してみると、構図や表現法にヨーロッパ全域的な共通点が見て取れる。

この頃の作家にとっては、版画家より彫金師の方がランクが上とのこと。
デューラーも父が彫金師だった。銅版画の執拗な微細表現は宝飾品の細かさだったのだ!
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『トランボ』を観る。


日比谷シャンテで『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を観た。

力作!ジェイ・ローチよくやった!
もちろんダルトン・トランボの実録。
邦題は「ハリウッドに最も嫌われた男」という余計な文句がついている。
ハリウッドではなくマッカーシズムに嫌われたのである。

65年以上前の出来事を描いた映画が今の日本そのものを描写している情けなさよ!
違いは今の日本にはトランボもフランク・キングもカーク・ダグラスもオットー・プレミンジャーもいないところだ。
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高田氏より頂いたプリント
西武池袋の高田賢三シリーズ
記念撮影
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 「ポンピドゥーセンター傑作展」を見る


1年、1作家、1作品というユニークな展示。20世紀の芸術を俯瞰できて面白い。


フレシネ「オルリーの飛行船格納庫」の記録映像に驚く。オーバースケールの美。


ユクリュー「墓地no6」はスーパーレアリスムの作品。改めて見ると衝撃。


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『セッション』を見る


 アカデミー助演男優賞、編集賞、録音賞を獲得した映画『セッション』を見た。アメリカの音楽教育が厳しいことはわかった。ダンスでもゴルフでもアメリカのトレーニングは厳しい。

 しかし、評判になった「厳しい指導」は既にキューブリックが『フルメタルジャケット』で描いたものだ。私はフルメタル~を見た時、「やられた!」と思った。それはアメリカ英語の禁じられた言葉やそのニュアンス、教練の実際を知らない者には理解できない世界を描いていたからだ。

 キューブリック監督は「万人向け」を拒絶することで、「ああ、アメリカ人だったら、もう少し理解できるのだろうなあ」という、映画の遠さを生み出している。それは真相はだれにもわからないという「2001年」的なフィルターなのだ。だからこそ、映画の「凄み」が形成されるのである。

 翻って『セッション』はどうだろうか。私には教員が常に怒っている理由がわからない。日本人にとって、わけのわからない「根性論」は文化的に親しいものである。そういう目で見れば、教員の怒りのようなものは理解できる。だが、それだけだ。

 『ピアニスト』やその亜流の『ブラック・スワン』に見られる親子関係の葛藤があるなら、まだわかる。音大のジャズ科の教員と男子学生。どうもわからない。

 結局、ドラムの音量が大きいから、ドリルが高速だから、教員がヒステリーだから賞をもらったような気がする映画だ。

 キューブリックは『フルメタル・ジャケット』で何の受賞もしていない。

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