こんなのどう?

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『マンデラ 自由への長い道』Mandela: Long Walk to Freedom 監督:ジャスティン・チャドウィック 2013 を見る。


ネルソン・マンデラの自伝を映画化。
長い獄中生活と南アフリカの苦悶を描く。
世で様々に言われる夫人との葛藤も描かれている。

前出『大統領の執事』と時代が重なるが、南ア国内に舞台を絞っているため、アパルトヘイトと国際関係の問題が見えにくい。
活動の年が画面に出ないことも一因だろう。

南アフリカは南緯で日本と似ており、映画でも自然に親和感がある。
その豊かな大地を支配したアパルトヘイト。
改めて、人種差別政府を終わらせた力の一つは世界の人々の連帯であると思う。
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『大統領の執事の涙』(The Butler)リー・ダニエルズ監督 2013 を見る。


アイゼンハワー以来の大統領に仕えた執事の実話物語。
主題は黒人差別。公民権運動をめぐる歴史が大統領の本音を通して語られる。

最後に希望の実現としてオバマ大統領就任式に招かれるのは皮肉。
貧しいマイノリティを痛めつけたのはオバマだから。

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『鑑定士と顔のない依頼人』 ジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本 2013 を見る。


原題は The Best Offer 。 ジェフリー・ラッシュ、ドナルド・サザーランドの大物が出演。映画音楽はエンニオ・モリコーネ。


大物監督に大物俳優、大物作曲家。役者は揃っているのだが、物語が今ひとつ。


童貞鑑定士がワガママお嬢様に籠絡されていく様が陳腐。

鑑定士は名探偵モンクと同じ神経症だが、頭は良くない。


オートマトンが重要な鍵を握っていると思わせて、結局無関係。つまらん。

美術館にある有名な女性の肖像群が、実は贋作だという設定も面白い。しかし、これもストーリーには無関係。


私なら、お嬢様を陰で操っていたのは実は機械人形だった、というオチにする。


邦題もいかがなものか。原題は「これはお買い得!」。

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『キリコ展』を見る。


汐留パナソニック・ギャラリーでキリコ展を見る。


戦前の作品は数点で、戦後~60年代を中心にした展示である。

晩年のキリコは自己模倣と批判されるような反復作品が多い。

戦前の作品と比較すると、やはり昔の方がよい。


それにしても、どこから考えても「形而上絵画」はおかしい。

哲学の立場から言うと「形而上学的絵画」だろう。

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『ミレー展』を見る。


三菱一号館、ボストン美術館収蔵のミレー展。バルビゾンとその周辺の画家たちの作品で構成されている。

フランスが豊かな農業国であることがよくわかる作品群。


ミレーの他には、コローとモネが同時代に描いた風景画が興味深い。

モネはその10年後に『印象 日の出』を描くが、コローの作品には既に印象派的な光の戯れが見られるのだ。

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『ウフィツィ美術館展』を見る


都美での今回の展示はギルランダイオ、ボッティチェリを中心に、その前後を並べたもの。

ルネサンス以前〜初期の作品はよいものが来ている。2004年にウフィツィを訪ねた時、古いテンペラの作品が並ぶ部屋に強い印象はなかった。しかし、それはあまりに名作が多かったせいなのだ、と日本で一部が展示される度に思う。

ここ数年でウルビノのヴィーナス、受胎告知などが一点豪華主義で来ている。今回はそこまで有名作品ではないけれど、ルネサンスにおける技法とは何かを考えさせる展覧会だった。
テンペラ、フレスコから油彩へ、遠近法からマニエリスムへ、詳しい人ほど楽しめる展示だ。

売店で図録と一緒にサンタマリアノヴェッラのオー・ド・トワレを買う。フィレンツェの香り。
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 ロスアラモスが国立公園に?


原子爆弾開発のロスアラモス、濃縮工場のオークリッジなどが記念施設に制定されるらしい。被爆者団体を中心に日本では批判が出ている。

それが「非人道性の記念」ならば納得だが、単に「人類の進歩」を意味するなら問題だ。前出『原子爆弾の誕生』では、燃料濃縮、原子炉建造、爆縮実験などで科学者・技術者が直面した困難な課題と共に、ニールス・ボーアが早くから反核兵器の思想を確立していたことが詳述されている。ボーアは不確定性原理から派生した独自の「相補性原理」を平和の基盤として考えていた。人類が強力なエネルギーを利用できるようになればなるほど、対話と譲歩・寛容が不可欠になるという理論だ。

ボーアは正しかった。彼はトルーマンにも会って話したようだ。しかし、政治家はもちろん、科学者にも彼の話を理解できるものは少数しかいなかった。

核兵器はかくもバランスを欠いた文明の上に成立したダモクレスの剣なのだ。その愚かさこそ記念されるべきであろう。
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昭和レトロ商品博物館(青梅)を訪ねる


懐かしの昭和を訪ねるつもりで青梅に行った。

駐車場に車を置いて青梅街道(片側1車線)を渡ると、いきなり「昭和27年製テレビ」が電器店のショーウィンドウに展示されている。ブラウン管は明らかにオシロスコープ用の転用。

青梅すごいぞ!と賞賛しつつ数m歩いた文具店のショーケースにはオリヴェッティのタイプライターとヘンミの計算尺が!
昔憧れだったタイプは46000円なのでともかく、計算尺は定価3600円のまま。もちろん絶版品である。
店に入り「あれ、展示品ですか?売り物ですか?」と聞くと、「まだ在庫がある」という。
即購入。

ウェブで調べると1972年6 月製造のもの。42年前の新品だ!
博物館に入る前に早くもタイムスリップ!恐るべし青梅!!

続く

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