大原美術館展を見る
新美術館で大原美術館展を見た。倉敷を訪ねたのは、まだウインドウズ98を使っていた頃のことだ。
近代から現代までバランスのよいコレクション。久しぶりにエル グレコやモネ、ゴヤに出会った。
蓮池さんの著書を読む
映画館でKバレエの白鳥を見る。
ユナイテッドシネマ豊島園で1日一回の上映。
Kの思い上がった態度の挨拶に爆笑。お客様に対する歌舞伎の口上を勉強するんだな。「本日は皆々様の御尊顔を拝し奉り、有難き幸せに存じ奉りまする。」くらい言ってみろ。
映像は4Kだというがパラパラマンガのようで非常に見にくい。コマ数が少ないからだろう。金を取る品質ではない。
プラド美術館展を見る
三菱一号館へ行く。目的はボス「愚者の治療」。細密描写が素晴らしい。
フランドルの画家たちのコレクションも充実。イタリア系のコレクションとは違った趣が面白い。マニエリスム、グレコ、ロココの作家も印象的だった。
ハプスブルクからブルボンへと血統は変わったが、スペイン王室の眼力はさすがである。
ミハイロフスキー劇場バレエを見る
先週は東京文化でジゼルを見たが、今回は横浜の神奈川県民ホールで白鳥。
スタッフの怠慢、ホールの公務員商売、観客のマナー違反に驚く。開場はギリギリの30分前。ロビーに溢れる人々。だらだら物販の準備をするアルバイト。怒鳴るスタッフ。せっかく芸術鑑賞に来たのに、まるで場外馬券売り場。
公演中も2階9列53,54に座っている年配夫婦が撮影しまくり。スタッフに通報したが何もしない。
アイドル公演なんかデータを消させるでしょう。
バレエも感情表現ゼロ。
氷川丸のほとりで港を眺めて佇むのであった。
小笠原伯爵邸を見る。
音楽大学オーケストラ・フェスティバル に行く。
11月8日、15日と芸術劇場のフェスティバルに行ってきた。武蔵野、洗足、上野学園、東京芸大を聴く。
残念だが、基礎力の差が大きすぎることに驚いた。
ジュラシック・ワールド を見る。
建て替え後、初めて新宿東宝シネマに行く。
3Dの長編も初めての経験。
臨場感が肝心のアクション映画では、立体化の効果が十分感じられる。
長時間は疲れるが、2時間までなら大丈夫そうだ。
今回も恐竜園が失敗する話だが、結局どの作品もだめなスタッフが原因である。
企業として人的資源管理ができていないジュラシック・パーク。
共通テーマはそれなのか?
京マチ子映画祭
10日土曜日、早稲田大学小野講堂で大映『夜の蝶』を見る。
京マチ子、山本富士子という二大女優が夜の銀座で対決、という一種の西部劇。
1957年制作だが見応え十分。
女優陣の美しさは言うまでもないが、金が全ての人間関係や男女の想いのすれ違いなど、普遍的なテーマが濃厚に描かれる。ユーモアの中にキラリと刃物が光るような、吉村監督のヌーベルバーグである。特に結末がいい。
都電やボンネットバスが走る銀座。バーやクラブで男はハイボール、女はカクテルばかり飲んでいる。私が幼い頃、最初に覚えた酒の名前はハイボールだ。この頃ウィスキーの最高級はジョニ黒。コニャックは品薄で手に入りにくいという台詞がある。
物価が今の20分の1とすると、易者が100円、高級スーツのクリーニングが750円、クラブの客単価が2人で2500円というのは妥当か。
ホステスを10人引き抜くのに手数料10万円払っているのが山本富士子の役。100円札が使われている一方で1万円単位の取引も領収書なしで行われている。映画公開年の10月に5千円札、翌年に1万円札が発行されたのは、こうした経済成長を支えるためだろう。
ただし、川口の鋳物工場で働く女子工員の日給が200円というから、賃金格差は今と同じだったと言える。
この点は少しも進歩していない。
酒気帯び運転が違法でなかったことに改めて驚く。結末の映像は特撮だ!