映画の中の哲学 リバイバル
次回は11月14日土曜日 15:00~16:30
取り上げる映画は『チャイナ・シ ンドローム』 1979
原発事故の危険性は早くから警 告されていました。スリーマイル島 事故の直前にこの映画が公開さ れたのに、なぜ誰も耳を貸さな かったのでしょうか?
皆様のご参加をお待ちしており ます。参加お申込みはメールで。
橋本一郎『鉄腕アトムの歌が聞こえる』 を読む。
橋本一郎氏の著書を読むと、これまでの手塚治虫伝とは一味違う手塚像を知ることができる。鉄腕アトム第一回放映に歌がないわけ、手塚治虫の音楽へのこだわり、編集者の殺気など、昭和の戦後漫画史の最深部である。橋本氏が貸本の世界にいた永島慎二を世に出した人だと初めて知った。引退編集者は多いので、こうした貴重な記録がまだ出せるはずだ。
手塚アニメ・コンサート@東京芸術劇場
9月22日のコンサートでは『ある街角の物語』が演奏された。朗読は伊藤蘭。コンサートに先立って、橋本一郎氏の司会で高井達雄、辻井ギサブロー両先生との鼎談が実現。手塚先生のアニメにかける意気込みを改めて再認識した。『ある街角の物語』は今の政治へのメッセージだったのだ。終了後橋本氏の著書を購入。
『戦後池袋展』その2 江戸川乱歩と池袋 を見る。
東京芸術劇場のギャラリーで乱歩の展示を見る。
貼雑年譜の一部現物を展示。自筆年表が詳しすぎてあきれる。
乱歩の愛用したムービーカメラと編集機・映写機が展示されている。
乱歩撮影の動画も上映されているが、旅行や日常の記録で特に面白い内容はない。
しかし、探偵小説にかける情熱は、蔵書の一部や幻影城に収録されている「ツリック一覧」などに表れている。
乱歩の想像力を支えていたのはアスペ的なオタク趣味であることがよくわかる。
☆芸術劇場近くの地下道に22日の手塚治虫アニメコンサートの展示あり。鉄腕アトム主題歌のスコアなどが展示されていて驚く。
早速コンサートのチケットをネットで購入。
『戦後池袋』展を見る。
副題は『ヤミ市から自由文化都市へ』。東京芸術劇場のギャラリーで。
池袋の写真パネルを中心に戦後の変化を辿る展覧会。高等師範の学生によるヤミ市の考現学的記録が面白い。あんみつが一杯10円なのにパチンコの貸玉料が10個10円である。相当出玉がよくなければ割に合わない。ということは、無茶苦茶出していたのだろう。
ニクロム線を自分で巻いて作った電気コンロや、箱の内側に電極を貼っただけのパン焼き器に逞しさを感じる。
圧巻は自由に閲覧できる「カストリ雑誌」である。保存状態もよく、じっくり読みたい誘惑に駆られる。